好きの持ち主

大切なものをとっておこう

やっぱりイチゴが好きだ。

お題「NEWS15周年コンサート "Strawberry" memories」

 

コンサートから1週間経って、1番最初に思うのは「こんなに悔しいコンサートは初めてだ」ということ。

今まで行けなかったコンサートはたくさんあるし、その度に悔しかったり悲しかったりしてきたけど、自分で行けたコンサートなのにこんなに悔しい気持ちになるのは初めてだった。

 

 

 

わたしが行ったのは8/11。入場がうまく行かず、開演が遅れてMCがカットされたり、機材トラブルが起きたり、なにかとトラブル続きだった日だ。でもわたしが悔しいのは、MCが聞けなかったことでも機材トラブルがあったことでもない。

 

 

 

ご存知の通り、NEWSの15周年は彼らをめぐる問題の数々で確約されたものが何一つない状態に陥った。私たちファンの気持ちも例外ではなくて、どうしたらいいかわからないまま降りていってしまった人を何人も知っている。私だって、降りるということはできなかったけど、何度も距離を置くべきなのではないかって悩んで、でもその度にやっぱり好きだって感じた2ヶ月だった。

正直にいうと、8月11日に味スタに入るまで、私はこれを最後のNEWSのコンサートにするつもりでいた。ここ数ヶ月ですっかり苦しくなってしまったオタ活をきちんと終わりにするきっかけにしようと思っていた。

 

 

 

会場に入ると、ステージが美恋魂のステージみたいだった。すでにNEWSコールがあちこちから聞こえていた。心配していた空は、晴れていた。

1曲目の「BLUE」は、苦しかった6月の唯一の頼みの綱だった。そこにNEWSがいるという事実から来る歓喜とともに、どうしても悩みに悩んだ数ヶ月を想った。

あれ以来聴くのを避けていた曲たち。NEWSだから伝えられるメッセージ性がある楽曲たち。あの想いはそのままに、でもとてもあっさり組み込まれていた気がする。

テゴマスが生で聴けたのは、色々な感情抜きにしてとてつもなく嬉しかった。テゴマスの歌が好きだ。

そして、増田さんのメンバーカラーの衣装の話。あの4人が4色のバラバラの衣装を着てステージに立つのを見た瞬間、鳥肌がたった。

その後も大好きな曲たちを、大切に大切に歌っていく彼らをスタンド上層から、夕方から夜に変わる空とスタジアム中に広がる赤(と時々青色)のペンライトと共に見ていた。

最後の曲は「生きろ」。あの生で聴いたパワーはNEWSだからこそだと思った。

 

 

終演後、翌日くらいまでは、余韻と興奮と、そしてまだ自分の中で気持ちの整理がついていなかったのもあって、うまく言葉にできる状況ではなかった。

 

 

 

 

時間が経って思うのは、「本当悔しい!」ということ。

思えば、NEWSと事務所と報道に振り回された数ヶ月だった。私は自分がアイドルを見ている時は無敵だと思っていたのに、そうじゃなかった。前にも書いたように、今回の味スタをきっかけにジャニオタを辞めようとしていた。アイドルにもアイドルが好きな自分にもアイドルのことを嫌いにならない自分にも嫌気がさしていた。

NEWSのこと、増田さんのこと、好きな気持ちには変わりがなかった。だけどもうこれから先のこと、考えられなくなってしまって、これから先NEWSを見てても私は幸せになれないんじゃないかなと思っていた。

 

だけど、そんな心配いらなかった。

私は何をそんなにクヨクヨしていたんだろうって。

味スタで全力で歌って踊るNEWSを見ていたら、今まで考えてた色々なことがなんかどうでもよくなってしまった。

 

 

映像からスクリーンに映し出された「夜よ踊れ」の文字。6月の「BLUE」リリース以降、NEWS担みんなが大好きな楽曲。味スタでやってくれるかな?って思ってたけど、まさか本当に見られるとは。あの瞬間の味スタは間違いなく、NEWS4人の歌唱力と表現力と美貌に狂わされていた。

続くバンドゾーンの「JUMP AROUND」「紅く燃ゆる太陽」「Black Fire」は正直言って最高だった。NEWS無敵じゃん!って思った。バンドアレンジでこの強い曲たちを野外で出来るNEWSは本当に悔しくなるくらいカッコよくて、最強で、これも彼らの大きな武器になってる。

 

メンバーカラーの衣装で歌う「share」「touch」「エンドレスサマー」。私がDVDで何度も見た美恋魂の「share」とは全く違う、今の4人のNEWSだからこそ見せられるshareだった。綺麗だった。わたしがNEWSを好きになってから1番多く聴いたと言っても過言ではない2曲「touch」と「エンドレスサマー」味スタで聴けて心の底から嬉しかった。純粋にそう思えた自分にも嬉しかった。大きいステージの真ん中で階段に4人でぎゅっとなって座りながらエンドレスサマーを歌ってる姿を見て、「もう大丈夫だ」って思えた。私が怖がってたものなんて、もうそこにはなかった。

 

 

悔しいなぁ。本当に悔しい。

一時はもう自担だけ幸せならそれでいいって思ってたけど、そんなの1mmも望んでなかったんだなぁ。悔しいくらい増田さんはNEWSが大好きだ。1ファンの私の負の感情なんて飲み込んでしまうくらいNEWSが大切で。そして、NEWSはNEWSのことが大好きで。

色々あった15年なんだと思う。本当に。それでも、今のNEWSはその都度NEWSでいることを選んで、NEWSを愛して歩んできたんだ、きっと。だから、NEWSは誰よりもNEWSが好きなんだなって五感で感じた。同じようにNEWSはNEWSのことを好きな人たちのことを全力で愛してくれる。ジャニーズってだけで、NEWSって名前が出るだけで、悪いことを言ってくる人はいっぱいいる。でも、そんなの彼らには関係なくて。NEWSは自分たちを愛してくれる人に対してはいつでも全力だったんだ。

私は何を見ていたんだろう。悔しくなってしまった。この数ヶ月、ずっとずっと自分自身でくよくよしてて、アイドルが与えてくれる「楽しさ」とか「喜び」とか「ワクワク」とか「興奮」とか「愛」とか忘れてしまっていた。それを私に思い出させてくれたのは、平成最後の夏、味スタに立ったNEWSだった。

 

 

私はイチゴが大好きだ。三度の飯よりイチゴが好き。ショートケーキにはイチゴが乗っていないと許せない。そんな私がずっと、NEWS担になる前から「イチゴがないショートケーキ」と言われていたNEWSを美味しそうだなって眺めていた。でも、4人のNEWSにもちゃんとイチゴはあった。赤いイチゴのペンライトが綺麗に揺れる味スタには、確かにイチゴはあった。ファンがイチゴだなんて大層なことは言わない。真っ赤に照らされたスタジアムの真ん中に立つNEWS4人は、今の私にとって間違いなくイチゴだった。美味しかった。

 

やっぱりイチゴが好きだ。