好きの持ち主

大切なものをとっておこう

平成最後の夏のジレンマ

平成最後の夏が終わる。

夏の始まりも夏の終わりも、正確には決められていないし、誰もわからない。

世間では「平成最後」の枕詞がもてはやされて、みんな最後の夏を充実させようと意気込んでて、いつもの夏と少し違って見えた。

わたしにとっての今年の夏も、いつもとは違うものだった。

 

 

わたしの平成最後の夏は梅雨入りした6月6日に始まって、今日8月31日に終わる。期間にすると3ヶ月弱、短い夏だったのかもしれない。でも、とてもとても長かった。梅雨は明けないと思っていた。夏は終わらない思っていた。

最初の3週間はずっと地獄だった。笑っちゃうくらい地獄だった。大好きな彼らへの気持ちが迷子になりそうで、ギリギリ指一本で繋ぎ止めようとしていた。7月に入ってからは、迷子になった感情を探して見つけてはまた手から離れていって、そういうのをひたすらひたすら繰り返して、わからなくなった感情と共にわたしも彼らから離れてどこかへ行ってしまおうと何度も思った。去年みたいに、それよりももっと前の夏みたいに、純粋に好きだなんて思えなくて。「なんでだよ、」「どうして」っていう気持ちばかり募って。でも、やっと終わった。決着がついた。

わたしはやっぱりHey!Say!JUMPが好き。NEWSが好き。山田くんが好きで、増田くんが好き。好きだから会いたいって思ってしまうし、無理もしたくなってしまうし、自分が好きなものを守りたいと思ってしまう。実際は、会えないし、無理もできないし、どんなに好きでも守れない。ちょっぴり悲しいけど、わたしがいなくても彼らは大切なものは守れるし、彼らはキラキラ輝ける。それでも、わたしは好きなのだ。不器用だけど誰より眩しい彼らを、どんなことがあっても見ていたい。

 

6月、「薔薇と白鳥」を観に行った。この日は、圭人脱退の一報が出た日だった。舞台に立つひかるくんと雄也は、強かった。かっこよかった。

7月と8月には2度、「Only You」を観に行った。FCでも一般でもチケットが取れなくて、2度とも当日券で行った。諦めきれなかった。増田くんのための舞台だと思った。今でも増田くんの声で再生される台詞と歌。増田さんがここまでやってきた、愛と情熱がこういう風に形になって、その貴重な時間を一緒に経験できて、本当に本当に嬉しかった。

お盆は、NEWSの味スタ。夕焼けと夜空。花火。真っ赤に染まるスタジアム。熱い歌声。忘れない。NEWSとNEWSが好きな人だけしかわからない大切な大切な時間があったと思う。

 

NEWSの一連の騒動から始まり、圭人の留学による活動休止。そして、平成最後のHey!Say!JUMPのアリーナツアーに、わたしは行けない。チケットが手に入らなかった。悔しい。初日の今日もまだ受け入れられない、往生際が悪いのだ。わたしが望まないことばかり起こってしまった。

もう100%なんて言わないけど、なんかもうNEWSのことはこれからも好きなんだと思える。感情が迷子になった時は逆恨みみたいに思ってしまったこともあったけど、NEWSの楽曲とNEWSの空気感の良さはどんな外野よりもちゃんと知っている。再確認できた。

Hey!Say!JUMPは、まだちょっとわからないのが本音。圭人が何度も言った「JUMPに相応しい人」って言葉、正直何もわかってないなって思う。JUMPに相応しい人はHey!Say!JUMPのメンバー9人だけなのに。物分かりが悪いファンで申し訳ないけど、9人のJUMPの強さと愛しさに敵うものはない。まだ8人のJUMP見慣れないし、たぶん2年経っても見慣れないし、見慣れたくないと思ってしまう。8人のJUMPにくる新しい仕事はどう見たらいいのかなって思うからまだちょっと怖い。進化し続けてほしいのに現状維持してほしい。ずっとずっと矛盾した感情と向き合い続ける2年なんだろうなって思う。ツアーのグッズを見てもアルバムの宣伝を見ても違和感は抜けないし、1人足りないのを心から「嫌だ」って感じてるし、今回はいけないけどコンサート見ても寂しくなっちゃうんだろうなと思う。苦しいけどこのモヤモヤを抱えたまま、JUMPを見続ける。2ヶ月間、何度も離れたい離れようと思ったし、離れられると本気で思ったけど、悔しいくらいJUMPが魅力的で、大好きで、もがきながらまだここにいるんだ。今は圭人のラジオとかツアーのパンフレットを読んで、少しずつこの違和感ともどかしさを自分のものにした。まだまだたくさん思うことはあるのかもしれないけど、今回のツアーは家でお留守番しながら、もう一度彼らに会えるように心から準備しようと思う。意地でも好きだから。

 

 

 

平成最後の夏、本当はたぶん普通の夏。全部、たまたまだ。

夏が終わる。それでもわたしはまだ彼らが好きだ。