好きの持ち主

大切なものをとっておこう

世界とは。

お題「NEWS LIVE TOUR 2019 「WORLDISTA」 仮想空間体験ログ」

お題お借りします。

 

「WORLDISTA」楽しかった!

わたしが参戦したのは、当初の予定通り埼玉の1公演のみだったけど、本当に行けてよかった。そんなツアーだった。

 

と、いうのもわたしは現在就活生で、正直時間的にも精神的にもアイドルに向ける余裕が皆無だった。ツアーの申し込みの時期も、数ヶ月先の予定がわからなくて遠征を避けるために埼玉だけにしたし、アルバムも発売された頃に聴いたきり直前まで聴かなかったし、コンサートの直前になってもちゃんと湧けるかな〜なんて心配までしていた。

そんなわたしとしてはあり得ないくらい低モチベな中でしたが、とてつもなく楽しませてくれたNEWSにはやっぱり感謝しかないです。

 

 

コンサート自体は、1回しか見てないので記憶が曖昧なのでその辺はみなさんに任せますが、アルバムが出た当初のツイッター上での不穏な考察を良い意味で裏切った、極上のバーチャルエンターテイメントだった。

船、水、桜、ツリー、ドラゴン…。

バーチャルのようで今ここに確かに存在する。

仮想現実の世界を見るのではなく、その中に入って体験する。

凄すぎるステージを見てビックリすると同時に、参加者として共に衝撃を経験できる。

これが、"アイドル"のライブなんだから本当に驚き。

 

そして、思ったのは今回のコンサート「一緒」が多い。NEWSは前々から「一緒に歌う」ことが好きなグループで、ファンも歌い慣れてる不思議な関係性だけど、今回は特に「共に」何かをすることが強く意識されてた気がする。クセ強めのNEVERLANDもEPCOTIAももちろん一緒に歌う曲はあったけど、WORLDISTAはコンセプトはガチガチなのに過去二つよりももっとNEWSとファンが同士のような感じがして、このグループすごいなぁと一歩引いて感心してしまったほどだった。

 

本当に本当に良いコンサートで、内容についても演出についても歌についてもMCついても自担の増田さんの髪色についても書きたいことは色々あるけど、なんせ記憶がないもので、細々したところは全部皆様に本当にお任せします🙇‍♀️

 

 

 

 

今回わたしが書きたいのは、加藤シゲアキのソロ「世界」について。

 

この曲を初めて聴いたときから、なんとなく突っかかりみたいなものが自分の中にあって。それがなんなのかわからないし、良いものなのか悪いものなのか、自分でどう処理するべきものなのかずっと考えてた。

 

1番わかりやすいのは、「世界」の「俺」と自分自身を重ね合わせているということ。まあこれが大半だと思う。

この手に情けない生き様を握りしめ
誰にも託せぬ夢ばかり
刃を抱く覚悟はあるのかと
問いながら歌う

とか

振り返るには浅い人生を
愛おしいながらも嘆く毎日

とか

どこかで生きてる誰かに悩んで
どこかで生きてる誰かに頼って
どこかで生きてる俺も誰かでどうすりゃいいの

とか。

なんだか、就活生としての自分に重ね合わせてちょっとしんどくなるなぁ、と。

シゲとわたしは全く違う人だから、全く同じ考えではないし、わたしとシゲは違うところを生きてるからあり得ないんだけど。それでも、わたしの思いと似てるなぁと思ってしまう。自分の生き方を卑下?しつつも、そんな生き方も愛おしいと思ってしまうあたり。自分を嫌いになりきれずに、周りを気にして、上手くいかないことを思い悩むあたり。シゲなのか「俺」なのかよくわからないけど、共感するよ、わかるよって感じ。

でも同時にそんな「世界」に似てるわたしがこれを聴いてても救いようがないよなぁとも思っていた。

アルバムを聴いている頃のわたしは、「世界」に親近感を覚えつつも、救いにはならないと思っていた。たぶんそのギャップが、突っかかりの原因だと思う。

 

ライブでシゲが弾き語りで歌う「世界」を聴いて、なんとなく変わった。

これは自分の世界を肯定する歌なのかもしれない。弱くて強がりで、悩みまくるし、自分に失望したりそれでも期待してしまう、そんなわたしの生き方を、世界を肯定する歌。

水のスクリーンに映し出される歌詞と、広い会場の真ん中で1人きりでギターを弾く彼。「俺」がシゲだとは言わないけど、彼も彼自身への葛藤と未来への希望の中でもがいているように見えた。そのもがきは綺麗なものではないけど、決して悲観的なものではなくて。美しかった。

加藤シゲアキの「世界」のもどかしさは、ステージ上で美しさになって、満ち足りない自分の世界を認めてくれた。

 

 

NEWSのWORLDISTAは、まだ知らない世界を体験させてくれると同時に、今のわたしの世界をきちんと肯定してくれた。

 

NEWSがつくる世界は、いつだって、NEWSを好きな人たちに優しい世界だった。